ダイエットだけじゃない!人生を豊かにするヨガの効果

ヨガの効果は身体だけじゃない

ダイエットや美容、健康などを目的としたフィットネスコンテンツの中で代表的な地位を確立しているヨガですが、意外とヨガってそもそも何?という部分はご存知ない方も多いのではないでしょうか?

ヨガはダイエットだけでなく、私たちの人生を豊かにしてくれる様々な効果をもたらしてくれます。

現代人こそヨガをやるべき3つの理由

ヨガの八支則は古くから伝わる修行の階層なので、現代人には合わないような気がするかもしれませんが、情報に溢れ忙しい現代人こそヨガを取り入れることで心身ともに豊かな生活を送ることができます。

①健康な身体を手に入れることができる

ヨガは筋トレやストレッチ、有酸素運動の要素をバランスよく含んだ運動なので、ダイエットなど身体の健康維持改善に生かすことができます。

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②心も元気になる

ヨガはエクササイズのイメージが強いですが、本来は精神を鍛えることが目的で作られたものです。

近年では有名企業や経営者が瞑想を取り入れていることも有名ですが、この瞑想もヨガの一種です。

瞑想は集中力を高めたり、脳を活性化する効果があるだけでなく、ストレスの解消も期待できるので、身体だけでなく心の健康にも役立ちます。

③人間関係が円滑になる

心が健康だと、自分だけでなく周りの人にも良い影響を与え、自然と人間関係もよくなるでしょう。

社会生活の中では、自分の思い通りにならないことも多くありますが、ヨガ的な考え方を身につけることでストレスとうまく付き合っていくことができ自分に最適な生き方へ導いてくれます。

ヨガの本質

なぜ、身体だけでなく心や生き方にも良い影響を与えてくれるのでしょうか?それはヨガの成り立ちや本質を学んでいくことで理解できます。

ヨガとは何か

ヨガの起源

約4500年に渡るヨガの歴史

ヨガの起源は、今から約4500年前(紀元前2500年)頃、インド地方に生まれたインダス文明だと言われています。

インダス文明の遺跡、モヘンジョ・ダロから座法や瞑想する人が記された出土品が発見され、当時から何らかの修行法が存在し、それが後にヨガとして確立されていったようです。

ヨガについてまとめられた文献としてインドの哲学者パタンジャリによってヨーガ・スートラが編纂されました。ヨーガ・スートラは、ヨガを体系的にまとめたもので、ヨガの根本経典として最も古い古典文献となりました。

ヨーガ・スートラは、瞑想を中心に本当の自分(真我)を見つめ、どう生きるべきかを内側から探す方法を説き、八支則と呼ばれるヨガを深め、悟りを開くための段階的方法を紹介しています。ヨーガ・スートラのヨガは、現在のアーサナ(ポーズ)を中心とした動的なものではなく、瞑想と座法を中心とした静的なヨガでした。

一般的にイメージされるヨガの原型

12〜13世紀頃、それまでヨガの中心であった瞑想と座法に加え、ポーズ(アーサナ)と呼吸法(プラーナヤーマ)で構成されたハタ・ヨガが生まれました。

ハタ・ヨガは、現在、世界的に広がっているヨガの原型とも言えます。ハタ・ヨガの「ハ」は、太陽=陽を、「タ」は、月=陰を意味しています。

ハタ・ヨガは、身体の動きを呼吸法と合わせ、自分を客観的に見つめるということから始まります。

その過程で集中することで、意識と身体を一体化させるというものです。陰と陽といったことなる要素を整えることを目的とするため、心身のバランスを整えることにもつながっているのです。

ヨガの目的

ヨガの語源

ヨガの語源はサンスクリット語で「つなぐ」という意味を持つ「ユジュ」という言葉からきています。

ユジュの語源は牛と牛車をつなぐ軛(くびき)からきています。牛車は牛にこちらの意図した方向に進んでもらうことで、移動やものの運搬を助けるものですが、牛も生き物ですから、自分の意思を持っていて全て人間の思い通りとはいきません。

そんな牛の事もしっかり理解してうまく付き合っていくことで牛車はうまく使いこなすことができるのですが、実はこれと私たちの心身は似たところがあります。

身体と心をつなぎ、幸せに生きる

日々の生活の中で、ふとした時にイライラしたり、身体の調子が悪くなったり、私たちの心身は思うように行かないことが多々あります。

そんな自分のことを理解し、うまく付き合いながらしっかりコントロールすることができれば幸せに過ごせるのではないでしょうか。

そのための訓練がヨガです。

様々な出来事によって怒ったり、悲しんだり、落ち込んだり行きている中では様々なことが起こりますが、いちいち振り回されていたら疲れてしまいます。

色々なことが起こる日々の生活の中でも感情に振り回されず、安定した心で過ごすことがヨガの最終的な目的です。

ヨガの本質を知る

ヨガの八支則

ヨガの教えには、アシュタンガ=八支則(はっしそく)という8つの段階・行法があります。

ヨガの聖典、聖者パタンジャリが説いた「ヨーガ・スートラ」の中に出てくる、ヨガ哲学の基本的な教えになります。

この8段階を経て、安定した心身を手に入れる過程がヨガです。一見、難しそうですが、日常生活の中で少し意識するだけでも実践できることが多くあります。

身体を動かすだけがヨガではありません。日々の生活の中でも意識して、快適なヨガライフを過ごしてみませんか?

①ヤマ(Yama)/禁戒  
日常生活で行なってはいけない5つの心得


●アヒムサ(Ahimsa)/非暴力、不殺生
 いかなる生きとし生けるものも殺してはいけない。行動、言葉、思考のレベルで他者に暴力をふるってはいけない。

 誰に対しても怒りを抱かないこと。もとの語源は、”苦痛を引き起こさないこと”。自分自身を大切にすることから始まる。


●サティヤ(Satya)/嘘をつかないこと
  自分の利益やエゴを守るために、嘘をついてはいけない。ただし、他者を傷つけるようなことであれば、真実であっても言わない。

  嘘をつかずに誠実でいるためには、言動、言葉、思考を日頃から一致させることを心がけ、自分に正直に生き、心が穏やかな状態でなければなりません。


●アスティヤ(Asteya)/不盗
 他人の物、時間、信頼、権利、利益などを盗んではいけない。自己中心的な行動はやめなさいという教え。

 自分自身がちっぽけな肉体だと思うところから、その肉体の感覚を満たそうと執着が生じたり、名声やよい評判を得ようというエゴが生まれる。

 約束の時間に遅刻したり、行列に割り込んだり、 相手の話をきちんと聞かずに遮って自分が話すことも他人の時間を盗んでいることとされ、アスティヤ(不盗)に反します。


●ブラフマチャリヤ(Brahmacharya)/禁欲
 もともとは、性欲に代表されるような、エネルギーの無駄使いをしてはならないことをせず、生涯を独身で過ごすことが説かれていました。

 現代では、パートナー以外の異性とむやみに性的関係を持たないことの他、利己的な欲を満たそうとするのは避ける こととされている。


●アパリグラハ(Aparigraha)/不貪
 貪欲さを捨てること。次から次へと湧き起こる、尽きることのない欲望に身を任せない。何かを必要以上に所有しない。

 程度を超えた欲を持たず、独占欲を抑えることでもあります。必要以上に所有すると、執着がわいて、それを失うことへの恐れや他者への怒りと嫉妬を生みます。

 アパリグラハの実践は、外の物質世界に縛られず、自らに満足感をもたらし、寛容になり他者から奪うのではなく、与えることにつながります。

ニヤマ(Niyama)/勧戒   
日常生活で実践すべき5つの行い


●シャウチャ(Saucha)/清浄
 自分の身体と心をいつもきれいな状態に保つこと。他人に不快感を与えないよう、身だしなみを整えることももちろんのこと。

 身の回りの空間をに清潔に保つことも含まれる。心の清浄さとは、嫉妬や嫌悪などネガティブ な感情と思考を排除するよう心がける。


●サントーシャ(Santosha)/満足、知足
 今あるものに、常に満足すること。自分の周りにあるもの(環境、今置かれている状況、人間関係、自分の能力、健康、物質的なものすべて)

 ヨガの基本的な思想の一つは因果律。今置かれている状況は先に何か原因があり、ここに理由があって必然であると考える。なので、あるがままそれ自体で、すでに完璧である。

 そして、今、どんなに苦しく思える状況でさえも、実は何か成長のためのステップアップの機会かもしれず、今そこに何かしらの判断を加えることは無意味である。人は身の回りのものごとは当たり前だと思い感謝を忘れ、無くしてみて初めてそれが、かけがえのないものだったことに気が付く。健康も愛する人の存在も同様に。

自分自身で、今あることに感謝をし満足することが真の幸福への近道です。


●タパス(Tapas)/苦行、自制
 精神鍛錬のために困難なことを実行すること。または、人間として生きていく限り避けられない人生のさまざまな問題や試練を受け入れる強さを培うこと。

   ただし、ただ単に自分を痛めつけたり、我慢す ることはアヒムサ(非暴力」に反する。

 どんなに苦しい状況や試練に出逢っても、自分の成長の糧として受け入れられる強さを養うために実践する。


●スヴァディアーヤ(Svadhyaya)/読誦、学習、向上心
 心を調える働きを持つ書物(聖典、マントラ、名著、人格者が書いた本、本質的なことが書かれている本など)を読むこと。

 自分の心を善い方向に導いてくれる本を読むこと。得た知識を実生活を通じて、智慧に昇華させ、人格を成長させることを 意味しています。


●イーシュワラ・プラニダーナ(Ishvarapranidhana)/自在神記念、信仰
 唯一絶対なる存在(宗教では”神”と表現される)に信仰心を持ち、それに祈りを捧げること。自らに備わっている神性を信じること。

 万物に対して、感謝と尊敬の気持ちを持ち、献身的な心を持って生きようとすること。

 自分ではどうすることもできないこと(自然の力、時代の変化など)を受け入れ、身を委ねること。

③アーサナ(Asana)/坐法

  瞑想を深めるための座法。もともとは単なるポーズではなく、瞑想を行なうための姿勢や道具を指すアースが語源である。

  様々なポーズの実践により、体を鍛錬し、長時間の瞑想に耐えうる状態をつくる。また、心と体はつながっているので、身体能力の向上は、心の調整にもつながる。

    ポーズは、安定していること、快適であることが理想形。そして、冷静かつ客観的に、自分の身体感覚や心の状態を観察し、他者と自分を比べたり判断することなく、こだわりをなくし、その空間と一つとなる ような感覚で集中していく。
 

④プラーナヤーマ(Pranayama)/呼吸法・調気法

   瞑想を深めるために呼吸を整えること。「プラーナ」は生命エネルギーのこと。

」「プラーナヤーマ」は、呼吸をコントロールすることによって、体内の見えないエネルギーを調整することを指す。呼吸と心と体の状態はつながっていて、呼吸が落ち着いて安定してれば心も穏やかで、体はリラックスする。呼吸のもうひとつの目的は、血液や脳により酸素や影響を与えること。

⑤プラティヤハーラ(Pratyahara)/感覚の制御

  感覚への意識を深め、繊細に感じること。外側に向いている五感の知覚を、内側に方向づけ、内的感覚を高める。

    アーサナを実践していても、決して、感覚を我慢したり抑えつけたりするのではなく、それを感じている自分を常に冷静・客観視していく。

    これは、日々起きてくる様々な出来事や問題に、感情を振り回されるのではなく、何が起ころうともブレない自分を作る精神の鍛錬につながっていく。

⑥ダーラナ(Dharana)/集中・精神統一

 意識を特定の対象物に長時間留めておくこと。心が集中すればするほど、一点に向かう大きなパワーが生まれます。

⑦ディアナ(Dhyana)/瞑想

  仏教の〈禅〉は、サンスクリット語で〈瞑想)を意味する、このDhyanaが語源だ。意識が積極的な努力なしに一方向に深く集中している状態。

    プラティヤハーラ(感覚制御)とダーラナ(集中)が深まっている状態。自分と他を分け隔てなくなった意識の状態。

    雑念から解放された無我の境地。

⑧サマーディ(Samadhi)/三昧、超意識、悟り

 ヨガの最終目標。悟り。梵我一如。煩悩からの解放。解脱。瞑想がさらに深まり、集中の対象との一体感を感じている状態。

   瞑想の状態をかなり長い時間維持できるようになったらサマーディの状態に入ります。