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呼吸を整えると心も落ち着く
片鼻呼吸(ナーディショーダナ)は左右の鼻から交互に呼吸することで、自律神経が整い、心身のバランスをとる効果があります。
片鼻呼吸はサンスクリット語で「ナディショーダナ」と言います。ナディとは、「気の通り道」です。ショーダナとは、「浄化」という意味があります。
片鼻での呼吸だけを行ったり、左右交互に行ったりといくつかのバリエーションがあります。
花粉症で鼻がつまりやすい方もぜひ試してみてください。
片鼻呼吸の効果
右の鼻での呼吸は、左脳を活性化させ、陽の気質(活発さ、緊張感、興奮感)を生み出します。
左の鼻での呼吸は、右脳を活性化させ、陰の気質(リラックス感、落ち着き、穏やかさ)を生み出します。
普段の生活で、私たちはどちらの鼻から呼吸するか選ぶことはできません。すべて自律神経がコントロールしているからです。
それを意識的にコントロールすることで、体の中にある生命エネルギーを整えて心身のバランスをとるのが片鼻呼吸の目的です。
片鼻呼吸のやり方
右鼻呼吸(スーリヤべダナプラーナヤマ)

右から吸って左から吐く一方通行の呼吸法。
交感神経優位になり、やる気モードにスイッチが入る呼吸法です。
※高血圧、心臓疾患のある方は避けましょう。
- 右手の薬指で左の鼻をふさぎ、右の鼻からゆっくり息を吸う
- 親指と薬指で両鼻をふさぎ、息を止める
- 右手の親指で右の鼻をふさぎ(薬指は離す)、左の鼻からゆっくり息を吐く
- 数回繰り返す
左鼻呼吸(チャンドラべダナプラーナヤマ)

左から吸って右から吐く一方通行の呼吸法。
副交感神経が優位になり、リラックスモードになる呼吸法です。
- 右手の親指で右の鼻をふさぎ、左の鼻からゆっくり息を吸う
- 親指と薬指で両鼻をふさぎ、息を止める
- 右手の薬指で左の鼻をふさぎ(親指は離す)、右の鼻からゆっくり息を吐く
- 数回繰り返す
左右交互の呼吸(アヌローマ・ヴィローマ)

左右交互に行う呼吸法。
エネルギーの通り道ナディが浄化され、自律神経のバランスを整えます。また花粉症や鼻炎の方にも効果的です。
- 右手の親指を右の鼻をふさぎ、左の鼻からゆっくり息を吸う
- 親指と薬指で両鼻をふさぎ、息を止める
- 右手の薬指で左の鼻をふさぎ、右の鼻からゆっくり息を吐く
- 左の鼻を押さえたまま、右の鼻からゆっくり息を吸う
- 息を止める
- 右手の親指で右の鼻をふさぎ、左の鼻からゆっくり息を吐く
- 数回繰り返す
“鼻の通りをよくして気持ちもスッキリするヨガの呼吸!片鼻呼吸” への1件のフィードバック